IT導入支援補助金結果と傾向、2017年度補正予算公募の可能性と対策

2017年4月~6月、IT業界はとてもざわついておりました。

ご存知のとおりIT導入補助金の2次公募があり、弊社も多数のご依頼をいただきました。

現在は補助事業者様への補助金払込の確認も終わり、ITツールの運用・活用を本格的に始めて頂いている状況です。

今回の2次公募はかなりの数の応募があり採択率は1次公募に比べてかなり低くなりました。

また気になるのが、「IT導入補助金の2017年度補正予算公募はあるのか?」ということです。

そこで、IT導入補助金の振り返りを兼ね、次年度公募の可能性と2017年補正予算での公募があった場合に備えた対策についてもお伝えさせていただきます。

IT導入補助金の概要説明

IT導入補助金を実施しているのは経済産業省です。

IT導入補助金の目的は、中小企業・小規模事業者の業務を効率化することによって、生産性をあげるということです。

補助金の対象となるのは、目的にあるように中小企業や個人事業主で、大企業に分類される企業は対象外となります。

対象となる経費は業務の効率化、生産性を向上させるITツールの導入に対するものが対象となります。

弊社においては、顧客管理「ベストカスタマーHG」「販売Wing」、就業管理・営業管理「セールスフォース」、ホームページ制作「CMSテクノドア繁盛店の鍵」をITツールとして登録させていただきました。

どれだけの補助金がでるのか

補助金額の上限額は100万円、下限額は20万円、補助率は3分の2以下となっています。

例えば、経費が150万円の場合、補助金の額は上限の100万円が支給され、実質50万円の費用でITツールの導入が可能になります。

IT導入補助金の申請方法はITベンダー・サービス事業者と言われる経済産業省から審査の結果許可を得た事業者が補助事業者(補助金を受け取る企業)に代わって申請の手続きを行います。この代理申請が特徴的な補助金といえます。

IT導入補助金 事業スキーム図

IT導入補助金1次公募についての振り返り

IT導入補助金の一次公募の募集期間は非常に短く、

補助金の交付申請期間は平成29年1月27日(金)から平成29年2月28日(火)と1ヶ月しか期間がありませんでした。

何件の申し込みがあったかなどの正式な情報は公開されていませんが、1次公募の採択企業名は公開されており、こちらを見ると約7000社が採択をされています。

交付決定案件一覧(一次公募)

申請数が公表されていないため、どれほどの確率で採択されているか正式な数はわかりません。

しかし、IT導入補助金の1次公募時のIT導入支援事業者(ITツールの提供企業)の実績などをネット上で見てみるとほぼ申請した企業は採択されたのではないか?という状況です。

もしこれが事実であるならば、一般的に補助金の採択率はだいたいが3~4割ほどと言われている中で、驚異的な数字であり、2017年4月~6月にIT業界がザワついた理由はここにあります。


1次公募の採択率が高かった理由

これほどまでに高い採択率になった要因は、予算に対して申請数が少なかったことが考えられます。

申請数が少なかったのは、このIT導入補助金は新しい補助金のために、認知度が低かったこと。そして、交付申請期間が1ヶ月間という短い期間だったことが原因だと思われます。


IT導入補助金2次公募についての振り返り

IT導入補助金の2次公募の申請期間は平成29年3月31日(金)から平成29年6月30(金)17時までとなっていました。



2次公募の申請数が増えた理由

2次公募が1次募集に比べてここまで申請件数が増えたのは、申請期間が長かったことが理由の一つとして考えられます。

1次公募で申請期間が1ヶ月という短い期間でした。一方で2次公募は3ヶ月間という申請期間を設定しており申請までに十分なゆとりがありました。

またお問い合わせをいただいたお客様の中には、商工会議所や中央会から情報を入手された方や、各所で補助金にまつわるセミナーが多数開催されました。

私どもITベンダーも、広報活動に力を入れておりましたので、知名度は一気に拡がったのではないかと思います。


2次公募の採択率

今回の2次公募の採択率を推測してみます。

IT導入補助金の事務局から発表された採択決定一覧に掲載されている企業数を数えてみると、6787社が採択されています。

2次公募採択企業一覧はこちら

2次公募の申請企業数も1次公募と同じように正式な企業数が公表されていないため推定の企業数になってしまいますが、約25,500社ほどだと思われます。

公募申請件数:約25,500件(推定値)
採択決定件数:6,787件(実数値)
採択率:26.6%(推定値)

(採択決定件数)÷(公募申請件数)

の計算結果を採択率と見立てています。

なお、一次公募の採択率は【ほぼ100%】であったことを考えると天地ほどの差があります。予想通りとは言え、やはり厳しい結果であったと言わざるを得ないでしょう。


IT導入補助金担当者としての所感

今回の2次公募では、申請期限が終了した際、IT導入補助金事務局からの公式アナウンスとして、『1次公募に比べて著しく採択率が下がる見通し』というアナウンスがあり、弊社の想定計算では26.6%と推測しています。

一般的な補助金の採択率が30%~50%といわれる中で、今回のIT導入補助金2次公募はかなり採択率が厳しい補助金だったといえるのではないでしょうか。

ちなみに弊社では、50%程の採択率となりました。

2017年度補正予算IT導入支援補助金公募の可能性と対策

IT導入支援補補助金の17年度補正予算公募があるかどうかについて、2017年12月15日(金)日本経済新聞ではこのように伝えられています。

 経済産業省は2018年春をメドに、中小企業のIT(情報技術)を活用した生産性向上策に乗り出す。13万5千社の利用を想定し、17年度補正予算で「IT補助金」向けに500億円を計上する。POS(販売時点情報管理)システムの導入や書類の電子化などを進め、企業の収益性を高めるよう促す。

掲載元:12月15日 日本経済新聞より


そして、気になる点としては、前回は補助支援額が2/3でしたが、今回は上限を50万とする1/2に抑えるようです。
また、「補助金のばらまき」とならないよう、
補助金を使った企業がどのITツールで、どれだけ生産性を上げたかを業種や地域ごとに細かく追跡し、公表する。とのこと。

具体的な内容についてはまだ不明ですが、現時点で、「公募がある」事がほぼ確実です。
IT導入補助金公募開始に備え、少しでも採択の可能性が高くなるよう準備をしておきましょう!!

IT導入支援補助金の公募へ向けた対策

具体的な準備というのは、「経営力向上計画」の認定を取得しておくことです。

経営力向上計画申請の手引き

また、「おもてなし規格認証」についても取得をしておきましょう。おもてなし規格認証は紅・金・紺・紫の順でランク付けがありますが、一番下の紅は自己申告だけで取得ができます。

おもてなし規格認証について

この二つの認証は今回のIT導入補助金では加点要素となっておりましたので、次回対策のために是非取得しておきましょう。

まとめ

今回の補助金採択で、さまざま噂されていることがありますが、その中でひとつ悔しいことがあります。
私がIT導入支援補助金の
一次公募の情報を掴んだ時、既に募集締め切り間際でした。

1次で採択をいただいた企業も首都圏に近い企業が多く、『東京圏と地方との情報格差』を改めて痛感した次第です。

だからこそ、平成30年のIT導入支援補助金事業公募については誰よりも早く情報を掴み、そして対策したいと心に誓う今日この頃です。

いずれにしても、我々IT導入支援事業者は補助事業者であるクライアント企業様にとって導入効果のあるITツールを提供すること。
そして的確な事業計画立案を支援していくことが重要であることに変わりはありません。

くれぐれも『ベンダー都合の”売り”に走らぬ』様、肝に銘じていきたいと思います。
「2017年度補正予算のIT導入支援補助金に応募してみたい!」方はぜひお気軽にご相談ください。